「応援よろしくお願いします」と言われても応援しようとは思われない件

アスリートやチームのSNSを見ていて思うのは

「日頃の練習の成果を存分に発揮して…」

「これまで以上にチーム一丸となって…」

と非常に抽象度の高い誰にでも当てはまるような事を言いながら、最後には

「ご声援のほど、よろしくお願いします!」

「熱い声援を、よろしくお願いします!」

と締めくくる、当たり障りのないコメント。

もう聞き飽きてしまって、どうしてもその言葉にパワーがないから、トゲはないものの全く記憶に残らない。

ああした企業広報っぽい言葉ではなく、ファンが喜ぶ、そして知らない人が見ていて関心が高まるのは、

その人のストーリーや、試合に向けた準備を進める様子、プライベートの姿、チームメイト同士の談笑など、人柄や裏側がわかるコンテンツだ。

選手がこうなってしまうのは、何も選手が悪いわけではない。

もちろんコメントをしている本人にはなんの悪気もない。

これには、人と違うことを良しとしない学校教育が大きく影響していると思う。

人に迷惑をかけるな、目立ちすぎるな、周りと歩調を合わせろという教えや、ノイジーマイノリティの声にアタフタしてしまう周りの大人たちの影響が強いはずだ。

僕が感心したのは、新日本プロレスの選手たち。

ラグビーワールドカップの応援コメントをもらいに動画撮影に出向いたことがあるのだが、その神対応に驚いた。

対応してくれたのは、オカダ・カズチカさん、棚橋弘至さん、獣神サンダー・ライガーさん。

話してほしいコメントを書いた紙を持参したのだが、何のオーダーもしていないのに、皆さんが自分の言葉でアレンジして喋ってくれた。

「バカヤロー!とか入れちゃっていいですか?」と、わざわざ確認などしてくれる。

これがお客さんを喜ばせようとするプロの姿なんだと感心してしまった。

その動画がコチラだ。

ここまでとは言わなくとも、

(流石にこの人たちのパフォーマンスはなかなか真似できない)

特にスポーツチームでSNSを担当している人は、一度ファンの目線に立ち返って、どうやったら選手の魅力が引き出せるか考えてみたら良いと思う。

どうしても仕事をしていると、ファンとしての視点を忘れてしまいがちだ。

選手が肩肘張らず話せる雰囲気を作ってあげる。

どんな人が動画を見るのか、どんなメッセージを伝えてほしいのか教えてあげる。

選手たちが持つ魅力を引き出してあげる。

そこに「応援よろしくお願いします」という解はないはずだ。

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