ラグビーワールドカップ2019を支えた人たち

ラグビーワールドカップ

先日、ワールドラグビーからこんな映像が公開されました。

大成功と言われたラグビーワールドカップ2019を裏側で支えた運営組織

「公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会」

のストーリーです。

この組織が、長い長い大会の準備から、当日の運営まで全てを主導して行いました。

民間企業や、開催自治体(県庁や市役所職員など)などから出向で来ている人

転職をして職員という形で集まってきた人

僕のように、業務委託を受けて来ている人

など様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まっていました。

中でも職員の方は、大会が終わったら職を失うわけですから、

相当な覚悟を持って来ているわけです。

例えば、僕が一緒に働いらメンバーの中には、

カンタベリー(ゴールドウィン)を辞めてきた方、

楽天を辞めてきた方、

Jリーグのチームスタッフや球団職員を辞めて来た方

なんかがいて、その道のプロが揃っていました。

※ワールドカップでの実績から、すぐにみなさん次の仕事が見つかっているようでしたが!

この映像の1:00:45あたりから

僕たちデジタルメディアチームが登場します。

僕がこのチームに加わったのが2017年。

ラグビーワールドカップの話題が、まだラグビーファンの間でしか盛り上がらない中、

様々なコンテンツを作って

SNSを軸に、世の中の期待感を高める取り組みをして来ました。

この映像にも登場する河原井さんはもっと前から職員としてこの組織にいましたから、

本当に大変な時期を経験されたはずです。

「日本での国際大会は開幕しないと盛り上がらない」

とFIFAワールドカップを経験したNHKの方から聞いたことがありますが、

それを身をもって実感しました。

冒頭に登場する徳増浩司 事務総長特別補佐のコメントも印象的です。

最初は「日本は本当にラグビーやってるのか?」くらいのところから始まったんですが

逆に言うと、伝統国でしかラグビーワールドカップをやっていないと言うことが、彼らの弱点でもあった。

いつまでたっても伝統国でしかラグビーが普及しないから、思い切って伝統国を出て、新しいところで開催する。

ラグビーの国際統括団体(サッカーで言うFIFA)に徳増さん、当時の森喜朗総理、真下昇さんらが乗り込んで、こうして日本開催を勝ち取って来たわけですね。

と色々を申し上げましたが、

今日ここで何を言いたいかと言いますと、

この映像には様々な部署の担当者が登場しますが、

もちろん

ここには写らない多くの皆さんの働きによって

この大会は実現したんだということです。

例えば広報のチームは、

大会をいかにメディアで大きく取り上げてもらうかをいつも考えていましたし、

チケッティングのチームは、

どうしたら全てのチケットを売り切れるのかを考え、深夜まで仕事をしている日も多くありました。

僕もチケッティング業務をサポートしましたが、

地域や対戦カードによって、売れるチケットと売れないチケットがはっきり分かれました。

最終的にはほぼ全てのチケットが完売となりましたが、

裏ではチケッティングチームのマーケティング戦略と、

泥臭く地道な販売活動があったのです。

そういった意味で、この映像は非常に重要なものです。

僕は明治大学やNTTコミュニケーションズで選手としてプレーしていた時、

大会運営などほとんど気にしたことがありませんでした。

選手時代からこういった人や役割の存在を理解しておくことは、

グラウンドの外の関係者へと視野を広げることとなり、

選手として一つ次の深い領域に進めるような気がします。

自分たちの活動費はどんなところから捻出されているのか?

チームのプロモーションは誰がどのように行っているのか?

広い視野を持つことで、

発言や立ち振る舞いも変わって来るんじゃないかと思います。

この辺の理解について先日関心したのは、

ナミビア代表キャプテンのこちらのコメントです。

「1年前の大会の思い出は?」と聞かれて、

それは大会の運営だと話しています。

普通だったら

「チームが一つになったあのトライの瞬間です」

「初戦の国歌を歌っている瞬間が今でも忘れられません」

といった、ピッチ上での出来事がすぐに頭に浮かぶのではないでしょうか?

日本側からコメントを求められたので、

リップサービスとしてこうした発言をしてくれているのかもしれませんが、

それを含めてリーダーとして素晴らしい考えを持っているなと思いました。

僕は今、週末に活動する趣味のラグビークラブに所属していますが、

そんなグラスルーツレベルであっても、

自分を支えてくれている人の存在を理解すること

その人たちをリスペクトする事

この二つのマインドはチームとして持ち続けたいなと思っています。

大会運営の理解を深めるのに役立つ記事を張っておきます↓↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65962450X01C20A1000000/

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO60337060T10C20A6000000

ラグビーワールドカップ
Twitterでも発信しています